歯のクリーニングについて
歯のクリーニングとは
歯のクリーニングとは、歯の表面や歯ぐきのまわりに付着した歯石、プラーク、バイオフィルム、着色汚れなどを専門的に取り除き、お口の中を清潔に保つための処置のことです。
毎日の歯みがきはとても大切ですが、セルフケアだけでは落としきれない汚れや、気づきにくいトラブルがどうしても残ります。歯のクリーニングは、「汚れを取って終わり」ではなく、虫歯や歯周病を未然に防ぐ予防歯科の土台になるものです。
予防歯科の目的
予防歯科の目的は、悪くなった歯を治すだけではありません。そもそも虫歯や歯周病になりにくい状態を保ち、治療が必要になる前に小さな変化を見つけることにあります。
- 歯科疾患の早期発見・早期対応
- 虫歯や歯周病の再発予防
- 将来の大がかりな治療の回避
- 口臭や着色の改善
- 全身の健康維持につながる口腔管理
歯のクリーニングの効果
歯のクリーニングの目的は、見た目を整えることだけではありません。病気の予防と再発防止こそに意味があります。
着色を除去できる
コーヒー、紅茶、赤ワイン、たばこなどによる着色は、毎日の歯みがきだけでは落ちにくいことがあります。クリーニングによって表面の汚れを取り除くと、本来の歯の色に近い見た目へ戻りやすくなります。
虫歯・歯周病を予防できる
虫歯や歯周病の原因になるプラークやバイオフィルムを除去することで、病気の発生や再発を防ぎやすくなります。とくに歯周病予防では、毎日のセルフケアに加えて専門的な管理を続けることが重要です。
口臭を予防できる
口臭の原因の1つに、プラークや歯石、歯周病、清掃不良があります。クリーニングで口の中の汚れを減らすことは、口臭の予防や改善にもつながります。
歯のクリーニングを受ける頻度
クリーニングの頻度は一律ではありませんが、一般的には3か月に1回がひとつの目安です。これは、セルフケアの状態や歯周病リスク、着色のつきやすさなどによって、お口の環境が変化しやすいためです。
歯周病の管理が必要な方、虫歯を繰り返しやすい方、着色がつきやすい方は、1〜3か月程度の短めの間隔が向いているケースもあります。
大切なのは、「何かあったら行く」ではなく、「悪くなる前に管理する」ことです。痛みが出てから受診するより、定期的なクリーニングのほうが身体的にも費用面でも負担を抑えやすくなります。
保険診療のクリーニングと自費クリーニングの違い
歯のクリーニングには、保険診療で行うものと自費診療で行うものがあります。違いは「どちらが良いか」ではなく、目的と適応範囲です。
保険診療の場合
保険診療は、歯周病や歯肉炎など病気の治療・管理を目的として行われることが基本です。そのため、検査を行ったうえで、必要な歯石除去や歯周治療として進める流れになります。
自費診療の場合
自費クリーニングは、より予防性や快適性、審美性を重視した内容になりやすく、PMTCやエアフローなどを組み合わせながら、着色除去やバイオフィルム除去を細かく行うことがあります。
歯のクリーニング以外に予防歯科で行う検査・チェック
歯のクリーニングを含む予防歯科では、ただ汚れを落とすだけでなく、「なぜ汚れがたまりやすいのか」「どこにリスクがあるのか」を把握することも大切です。当院では必要に応じて、以下のような検査やチェックを行います。
01.
CT・レントゲン検査
歯や骨の状態、見えにくい虫歯、歯周病の進行具合などを確認するために用います。見た目だけではわからない問題を早期に把握しやすくなります。
02.
歯周ポケット検査
歯ぐきのすき間の深さを測り、歯周病の有無や進行度を確認する検査です。出血の有無もあわせて確認することで、歯ぐきの炎症状態を把握できます。
03.
顕微鏡検査
歯周病菌や口腔内環境の傾向を把握するために行うことがあります。お口の中の状態を視覚的に理解しやすくなるため、セルフケアの動機づけにもつながります。
04.
歯周病DNA検査
歯周病の原因菌の種類やリスク傾向を詳しく確認したい場合に用いる検査です。必要性がある方に対して、より個別化した予防計画を立てる材料になります。
05.
咬合検査
噛み合わせのバランスが悪いと、特定の歯に負担が集中し、歯ぐきや歯のトラブルにつながることがあります。予防歯科では、汚れだけでなく噛み合わせの状態も確認します。
06.
唾液検査
唾液の量や性質、虫歯リスクの傾向などを確認し、予防の方向性を考えるために役立ちます。虫歯を繰り返しやすい方には、とくに有用です。
定期健診
定期健診では、虫歯、歯ぐき、噛み合わせ、詰め物・被せ物の状態などを総合的に確認します。症状が出る前の変化を見つけるためにも、予防の中心になる大切な習慣です。
予防歯科で確認する主なチェック項目は以下のとおりです。
- 虫歯の有無と進行度
- 歯ぐきの炎症や出血の有無
- 歯周ポケットの深さ
- 噛み合わせの負担バランス
- 清掃状態とセルフケアの改善点
歯石が付いていて歯ぐきに炎症がある方は保険診療が中心になりやすく、着色汚れをきれいにしたい、より丁寧なメインテナンスを受けたいという方は自費クリーニングが向いている場合があります。
当院の歯のクリーニング・予防処置について
武蔵小金井カクタスデンタルクリニックでは、患者さまの立場に立った説明を大切にし、お口の状態に合わせた予防プランをご提案しています。単に汚れを落とすだけでなく、検査結果や生活習慣も踏まえながら、虫歯や歯周病を繰り返しにくい状態づくりを目指します。
また、当院ではAIサポートを用いたわかりやすい説明、CTを活用した診断、スマホ予約など、継続して通いやすい環境づくりにも力を入れました。はじめての方でも、状態と必要性を理解しながら予防をはじめやすい体制です。
当院で行う主なクリーニング・予防処置
PMTC
PMTCは、Professional Mechanical Tooth Cleaning の略で、歯科医師や歯科衛生士が専用器具を使って行う専門的な歯面清掃です。歯ブラシでは落としにくいバイオフィルムや、歯の表面に付着した細かな汚れを除去し、表面をなめらかに整えます。
見た目がすっきりするだけでなく、汚れが再び付きにくい状態をつくるのも特徴です。着色や口の中のざらつきが気になる方にも向いています。
スケーリング(歯石取り)
スケーリングは、歯に固く付着した歯石を専用器具で取り除く処置です。歯石は一度できると歯ブラシでは落とせず、表面がざらついているためプラークがさらに付きやすくなります。
歯石は歯周病の悪化要因になりやすいため、歯ぐきの炎症や出血がある方ほど重要な処置です。保険診療のクリーニングでは、この歯石除去が中心になるケースが多くあります。
歯磨き指導
歯磨き指導では、歯ブラシの当て方、磨き残しやすい場所、フロスや歯間ブラシの使い方までわかりやすくお伝えします。虫歯予防の基本は、毎日の正しい歯みがきにあります。
せっかく歯科医院で汚れを落としても、セルフケアが合っていないと、また同じ場所に汚れがたまりやすくなります。クリーニング後のきれいな状態を長く保ちやすくするためにも、日々のケアの見直しは大切です。
フッ素塗布
フッ素塗布は、歯の表面を強くし、虫歯になりにくい環境を整える予防処置です。フッ素とは、自然界にも広く存在する成分で、歯の再石灰化を助けたり、歯質を酸に強くしたり、虫歯の原因菌の働きを弱めたりする作用が期待できます。
毎日の歯みがきで使うフッ素入り歯みがき剤に加えて、歯科医院で高濃度のフッ素を塗布することで、より効果的な虫歯予防につながります。虫歯リスクが高い方や、再石灰化を促したい方、子どもだけでなく大人の予防にも役立つ処置です。
エアフロー
エアフローは、微細なパウダーを水と空気で吹き付け、歯の表面やすき間に付いた着色やバイオフィルムを効率よく除去する方法です。
コーヒー、紅茶、ワイン、たばこなどによる着色が気になる方に向いています。一般的に、審美性や快適性を重視したクリーニングとして自費診療で案内されることが多い処置でもあります。
ホワイトニングも実施中
歯の表面の汚れや着色を落とすクリーニングと、歯そのものの色調を明るくするホワイトニングは別の処置です。見た目の明るさをさらに求める場合は、クリーニング後にホワイトニングを検討するのも1つの方法です。
ホワイトニングはこちらご予約方法
歯の痛みトラブルは
お気軽にお問合わせを
お電話から
042-316-3977
受付時間:午前9:30-13:00
午後14:30-18:30
WEBから
24時間WEB予約
忙しい方におすすめです!
当院の受診の流れ
はじめてクリーニングを受ける方でも、不安なく通っていただけるよう、当院ではお口の状態を確認しながら段階的に進めます。
初回カウンセリング・口腔内診査
現在気になっていること、出血やしみる症状の有無、着色の悩み、過去の治療歴などをうかがい、お口の状態を確認します。
検査結果のご説明と予防プランのご提案
必要に応じてレントゲンや歯周ポケット検査などを行い、その結果をわかりやすくご説明します。保険診療と自費診療のどちらが適しているかも含めてご案内します。
お口のクリーニング・必要な予防処置
歯石除去、PMTC、フッ素塗布など、お口の状態に合わせた処置を行います。炎症が強い場合は、複数回にわけて進めることもあります。
セルフケア指導
歯ブラシの当て方、フロスや歯間ブラシの使い方、磨き残しやすい場所などを確認し、ご自宅で続けやすいケア方法をお伝えします。
次回メンテナンスのご案内
虫歯や歯周病のリスク、生活習慣、着色のつきやすさなどをふまえて、次回受診の目安をご提案します。
アフターケア・定期メンテナンス
お口の状態を継続的に確認し、虫歯や歯周病を防ぐためのケア方法を見直しながら、長期的な健康維持につなげます。
よくある質問(FAQ)
-
歯のクリーニングに痛みはありますか?
痛みの感じ方には個人差がありますが、軽い汚れの除去だけであれば強い痛みは出にくいことが多いです。ただし、歯ぐきに炎症がある方、歯石が深いところまで付いている方、知覚過敏がある方では、しみる感じや軽い痛みが出ます。痛みが心配な場合は、事前に伝えていただければ無理のない方法で進められます。
-
予防歯科の治療は自費ですか?
すべてが自費というわけではありません。歯周病や歯肉炎の治療として行う検査や歯石除去などは、保険診療で対応できる場合があります。一方で、PMTCやエアフローなど、予防性や審美性を重視したクリーニングは自費診療になります。実際には、お口の状態と目的によって案内が変わります。
-
クリーニング後の食事・注意点は?
通常のクリーニング後であれば、基本的にはすぐに食事をして問題ないことが多いです。ただし、フッ素塗布をした場合は一定時間飲食を控えるよう案内されることがあります。また、着色が気になる方は、処置直後しばらくは色の濃い飲食物や喫煙を控えると、きれいな状態を保ちやすくなります。
-
歯を守るためにできることは何ですか?
毎日の歯みがきに加えて以下のケアと、歯科医院でチェックを受けることが大切です。
- フロスや歯間ブラシを使う
- 糖分の多い飲食の回数を見直す
- フッ素入り歯みがき剤を活用する
-
マウスウォッシュだけで歯磨きの代わりになりますか?
なりません。マウスウォッシュは補助的なケアであり、歯の表面や歯と歯の間に付いたプラークを機械的に落とすには、歯ブラシやフロスなどによる清掃が必要です。マウスウォッシュは口臭対策や補助的な殺菌には役立ちますが、歯みがきの代わりにはならないと考えたほうが良いです。
-
虫歯予防に効果的な食べ物はありますか?
特定の食べ物だけで虫歯を防ぐことはできません。また、だらだら食べを避けること、砂糖を含む飲食の回数を減らすことは大切です。キシリトールを含む製品を上手に取り入れることも予防の補助になります。いちばん重要なのは、食後のセルフケアと、フッ素の活用、定期的なチェックを組み合わせることです。
-
歯のクリーニングは何か月に一回くらい受ければいいですか?
一般的には3か月に1回が目安です。ただし、歯周病のリスク、虫歯のなりやすさ、着色のつきやすさ、セルフケアの状態によって適切な間隔は変わります。状態が安定していても、半年に一度はチェックを受けておくと安心です。
-
歯のクリーニングは必要ないという人もいますが、本当に不要ですか?
セルフケアが丁寧な方でも、歯石やバイオフィルム、磨き残しはゼロにしにくいものです。また、自分では気づかない初期虫歯や歯ぐきの炎症を見つける役割もあります。症状がない時期に受けるからこそ、予防として意味があります。
-
歯石除去は恥ずかしいですか?
まったく恥ずかしくありません。歯石はだれにでも付く可能性があり、体質や磨き方、唾液の性質でもつきやすさは変わります。歯科医院では珍しいことではないので、気にしすぎず相談して大丈夫です。
-
歯石がポロッと取れたのはなぜですか?
大きくなった歯石が自然に欠けたり、食事や歯みがきの刺激で外れたりします。ただし、歯石が取れたからといって中がきれいになったとは限りません。歯ぐきの炎症や残った歯石の確認が必要なこともあるため、一度受診して状態を見てもらうのが安心です。
参考資料
- 厚生労働省 e-ヘルスネット関連資料「歯・口腔」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/21_2nd/pdf/4_2_5.pdf
- 厚生労働省「フッ化物洗口マニュアル」 https://www.mhlw.go.jp/content/001037973.pdf
- 厚生労働省「歯科疾患実態調査」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/62-17c.html
- 武蔵小金井カクタスデンタルクリニック「当院について」 https://cactus-implant.com/about/